インフルエンザの予防接種について

こんにちは。横須賀市の訪問看護、けいあい訪問看護ステーションです。
秋が深まり、冬の訪れを感じる季節になると、インフルエンザの流行が懸念されます。特に高齢者や持病をお持ちの方にとって、インフルエンザは重症化のリスクがあるため、早めの予防が重要です。よく利用者様やそのご家族様に「インフルエンザの予防接種はした方が良いの?」など聞かれる事が多くあります。なので今回は、インフルエンザ予防接種の意義や受ける際の一般的なポイントについて少しご紹介します。
1. インフルエンザの予防接種が重要な理由
インフルエンザは、風邪と異なり、急な発熱や強いだるさ、筋肉痛などの症状が特徴です。特に高齢者や基礎疾患を持つ方が感染すると、重症化しやすく、肺炎などの合併症を引き起こすこともあります。予防接種は、インフルエンザの発症や重症化を防ぐための最も効果的な方法です。
- 発症を防ぐ: ワクチン接種により、インフルエンザの発症率を下げることが期待されます。
- 重症化リスクの軽減: ワクチン接種を行うことで、万が一インフルエンザに感染しても、症状が軽くなる傾向があります。
2. 予防接種のタイミング
インフルエンザワクチンは接種後、抗体ができるまでに約2週間かかるといわれています。効果が持続するのは通常3〜5か月程度のため、インフルエンザが流行する11月〜12月初旬に向けて、10月から11月中旬までの接種がおすすめです。
3. インフルエンザワクチンの効果と注意点
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効果: インフルエンザワクチンは、100%発症を防げるわけではありませんが、感染した際の重症化や合併症を予防する効果が認められています。特に、高齢者や基礎疾患がある方にとっては、接種が有効です。
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副反応: 接種部位が赤くなったり、痛みを感じたりすることがあります。まれに発熱や倦怠感などの副反応が起こる場合もありますが、これらの多くは軽症で短期間で治まります。不安がある方は、事前にかかりつけの医師にご相談ください。
4. インフルエンザ予防接種の対象となる方
以下の方々は特に予防接種が推奨されています:
- 65歳以上の高齢者:免疫力が低下しているため、感染や重症化のリスクが高いです。
- 慢性疾患をお持ちの方:糖尿病や心臓病、肺疾患などがある方は、合併症のリスクがあるため、予防接種が勧められます。
- 医療従事者や介護施設職員:日常的に患者さんと接する機会が多いため、自身が感染源とならないための予防が重要です。
5. ご自宅でできるインフルエンザ予防対策
予防接種に加え、日常生活でできるインフルエンザ対策も併せて行いましょう。
- 手洗い・うがいの徹底: 外出後はしっかり手洗い・うがいを行いましょう。手指消毒も有効です。
- 室内の加湿: 乾燥した空気はウイルスが長く生存しやすい環境です。加湿器を使用して湿度を50〜60%に保つことで、感染予防につながります。
- バランスの取れた食事: 免疫力を高めるため、ビタミンやミネラルを豊富に含む食事を心がけましょう。特にビタミンCやDは、体の防御力を高めると言われています。
最後になりますが、利用者様の状態によって接種が出来ない場合や推奨されない場合もございます。また費用についても横須賀市の補助が対象となる事がありますので、必ず予防接種をする際はかかりつけの医療機関にご相談してください。